この度念願でありました『エステラ・フィンチ評伝-日本陸海軍人伝道に捧げた生涯』を出版する運びとなりました。
キリスト教伝道のために明治26年米国より単身初来日し、各地で伝道。
29歳で再来日後、黒田惟信牧師(筆者の祖父)と共に、横須賀に「日本陸海軍人伝道義会」を設立。40歳のときに日本に帰化し「星田光代」となり軍人への伝道に生涯を捧げた女性宣教師がいた。
教え子の軍人たちを”ボーイズ”と呼び、フィンチを”マザー”と呼んで慕った多くのボーイズたちの残した証言・足跡からもマザーの平生の姿を映しとることが出来るのではないかと…。
この本には日米関係の知られざる歴史的真実の一部が書かれており、また日本に於けるプロテスタント史の一部としても後世に遺したい記録でもあります。
マザーオブヨコスカ顕彰会代表
清泉女学院6期 海野涼子
<2019/03/20>
◆20期の榎本さんからのお知らせです。中里先生は昭和34年から49年迄、
清泉女学院、清泉女子大で英語の先生をしていらした中里先生がジャーナリスト、ピーター・タウンゼントさんの書いた「ナガサキの郵便配達」を訳され、長崎原爆投下の日に合わせ2018年8月9日出版されました。16歳で郵便配達中に被爆し、亡くなるまで核廃絶運動の先頭に立っていた谷口稜瞱さんの生涯を追った実話です。
中里先生は、英国人であるタウンゼントさんが長崎の悲劇について克明に調べ、犠牲者に対する深い人間愛に驚きと畏敬の念に打たれたそうです。絶版になっていた本の完訳は中里先生の非核への思いがこめられています。ぜひ清泉の在学生、卒業生にも手に取っていただきたい本です。
「ナガサキの郵便配達」
原作:ピーター・タウンゼント
翻訳:中里重恭
出版社:スーパー・エディション
定価:809円
◆清泉教育の設立当初から今日に至るまでの歩みや、シスターラマリョはじめ多くの先生方のエピソードも紹介されています。改めて私たちの学んだ学校のことを知ることができます。当校・清泉女学院のことも記載されています。◆
― 以下抜粋 ―
1934年、ローマに本部を置く聖心侍女修道会から、四人のシスターたちが来日しました。日中戦争のさなかという苦境の中、翌年4月、麻布三河台の地に「清泉寮」を開設。日本における清泉教育の第一歩を踏み出しました。その後、戦火の拡大により疎開した長野、終戦後の横須賀、そして鎌倉、大船と、神と人への愛に促された数多くのシスターたちの熱意により、清泉教育は各地に広がり、そして今日があります。シスターたちの来日から80年、あらためて清泉教育の果敢なる歩みを振り返ります。
○創立者・聖ラファエラ・マリア・ポラス ー神のみ旨を探し求めて歩み進んだ生涯ー
1850年、スペイン・コルドバの地に、のちに世界20か国以上に広がる国際的な女子修道会「聖心侍女修道会」の創立者となるラファエラ・マリア・ポラスは生まれた。
○牛込・麻布時代1934年-激動の時代に来日した4人のシスターズ
○長野時代1944年- 戦火の中での疎開生活、今日まで続く長野清泉の礎を築く。
○横須賀時代1946年- 終戦まもない日本に、カトリックの教育理念で光を当てる。
○シスター エルネスティナ・ラマリョ ー信念に貫かれた果敢なる生涯ー
○シスター クレア・クロフォード ーおおらかな愛に生きた修道者ー
学校紹介:清泉女子大学 / 清泉小学校 / 清泉女学院中学高等学校 / 長野清泉女学院 中学・高等学校 / 清泉女学院大学 清泉女学院短期大学 / 清泉インターナショナル学園